「60代になって夫婦の夜の営みがなくなった」
「夫婦として嫌いではないけれど、スキンシップが減った」
「このままセックスレスの状態でいいのだろうか?」
60代になると、仕事や子育てなど人生の大きな役割が変化し、夫婦二人で過ごす時間が増えてきます。
一方で、年齢による身体の変化や生活習慣の変化などから、夫婦の性生活が少なくなるケースもあります。
しかし、60代のセックスレスは必ずしも夫婦の愛情がなくなったことを意味するわけではありません。
この記事では、60代夫婦のセックスレスについて、主な原因、夫婦関係への影響、スキンシップを取り戻す方法について解説します。

60代夫婦のセックスレスとは?
セックスレスという言葉から、「性生活がないことだけ」をイメージする人もいるかもしれません。
しかし、夫婦によって性生活のあり方は大きく異なります。
長年一緒に暮らしている夫婦の場合、性交渉がなくても、会話やスキンシップ、旅行などを楽しみながら仲良く暮らしているケースもあります。
そのため、
「性生活がない=夫婦関係が悪い」
と単純に考える必要はありません。
重要なのは、夫婦のどちらか一方が悩みを抱えているかどうかです。
二人とも現在の関係に満足しているのであれば、それも一つの夫婦の形です。
一方で、「本当はもっと触れ合いたい」「夫婦としての距離を縮めたい」と感じているのであれば、関係を見直すきっかけになります。
60代夫婦がセックスレスになる主な原因
1.年齢による身体の変化
60代になると、男女ともに身体にはさまざまな変化が起こります。
若い頃と同じような性欲や身体的反応がなくなったと感じる人もいます。
「相手を嫌いになったわけではないのに、以前とは違う」
ということも珍しくありません。
まずは、年齢による変化が起こることを夫婦で理解することが大切です。
2.夫婦の生活リズムが変わった
定年退職などによって、夫婦が一緒に過ごす時間が増えることがあります。
一見すると良いことのようですが、長時間一緒にいることで、お互いにストレスを感じる場合もあります。
また、就寝時間や起床時間が変わり、夫婦の生活リズムが合わなくなることもあります。
3.会話が少なくなった
性生活だけではなく、普段の会話も重要です。
「今日何を食べる?」
「明日は何時に出る?」
といった事務的な会話だけになっていないでしょうか。
夫婦の気持ちを話す時間が少なくなると、自然と心の距離も広がってしまうことがあります。
4.夫婦として慣れすぎてしまった
長年連れ添っていると、相手がいることが当たり前になります。
恋人だった頃には、
「会いたい」
「一緒にいたい」
と思っていたのに、結婚生活が長くなると、相手への感謝を言葉にしなくなることがあります。
愛情がなくなったのではなく、愛情表現が減っているだけというケースもあります。
5.健康や体力への不安
60代になると、健康状態や体力を気にする人も増えてきます。
疲れやすい、眠りが浅い、身体を動かすのがおっくうなど、さまざまな理由で性生活から遠ざかることがあります。
身体のことで気になる症状がある場合は、無理をせず医療機関に相談することも大切です。
60代夫婦のセックスレスを改善する7つの方法
1.まず会話を増やす
いきなり性生活について話し合う必要はありません。
まずは、
「最近どう?」
「一緒に旅行に行こうか」
「今度二人で食事に行かない?」
など、夫婦二人の時間を増やすことから始めてみましょう。
2.スキンシップから始める
性生活を再開することだけを目標にすると、夫婦双方にプレッシャーがかかることがあります。
まずは、
- 手をつなぐ
- 肩に触れる
- 隣に座る
- ハグをする
- 肩をマッサージする
など、自然なスキンシップから始める方法があります。
もちろん、相手が望んでいるかを確認しながら行うことが大切です。
3.「ありがとう」を増やす
長年一緒に暮らしていると、感謝の気持ちを伝える機会が少なくなりがちです。
「ありがとう」
「助かったよ」
「いつもありがとうね」
という短い言葉でも、夫婦関係を見直すきっかけになります。
4.二人で外出する
毎日家の中だけで過ごしていると、夫婦の会話がマンネリ化することがあります。
そこで、
- 近所を散歩する
- 一緒にランチする
- 映画を見る
- 温泉に行く
- 日帰り旅行をする
など、二人で新しい体験をしてみましょう。
新しい経験は、夫婦の会話を増やすきっかけになります。
5.寝室環境を見直す
睡眠環境も夫婦生活には関係します。
ベッドや布団、室温、照明、寝室の雰囲気などを見直してみましょう。
ただし、夫婦が同じ寝室で寝ることが必ずしも正解ではありません。
それぞれが快適に眠れる環境を優先することも大切です。
6.性生活について話してみる
もし夫婦のどちらかがセックスレスに悩んでいるのであれば、気持ちを伝えることも大切です。
ただし、
「どうしてしてくれないの?」
と責めるような言い方は避けたほうがよいでしょう。
例えば、
「これからも仲良く過ごしたい」
「もう少しスキンシップがあったらうれしい」
というように、自分の気持ちとして伝えるほうが話しやすくなります。
7.無理に性生活を復活させようとしない
セックスレスを解消することだけを目標にする必要はありません。
夫婦によっては、性交渉よりも、
「手をつなぐ」
「一緒に寝る」
「旅行をする」
「会話を楽しむ」
といった関係のほうが心地よい場合もあります。
大切なのは、夫婦二人が納得できる関係をつくることです。
60代夫婦は「性生活」だけで愛情を判断しない
60代になると、夫婦の愛情表現は若い頃とは変わっていくことがあります。
例えば、
一緒に食事をする。
相手の健康を気遣う。
病院に付き添う。
買い物をして帰る。
旅行の計画を立てる。
毎朝「おはよう」と声をかける。
こうした日常の行動も、夫婦にとって大切な愛情表現です。
セックスレスだからといって、必ずしも夫婦として失敗しているわけではありません。
セックスレスで一番大切なのは「夫婦の気持ち」
セックスレスについて考えるとき、周囲の夫婦と比較しないことも重要です。
「60代なら性生活がなくて普通」
「60代でも性生活があるのが普通」
どちらか一方が正しいわけではありません。
夫婦によって希望する関係は違います。
大切なのは、
「夫婦二人は今の関係に満足しているのか?」
ということです。
もしどちらかが悩んでいるなら、少しずつ話し合ってみましょう。
60代からの夫婦生活を豊かにするために
60代は人生の新しいステージでもあります。
仕事や子育てから少し離れ、これまでより夫婦二人の時間を持てるようになる人もいます。
だからこそ、これからの夫婦関係を改めて考える良いタイミングです。
性生活だけにこだわらず、
「これから二人でどんな時間を過ごしたいか」
を話してみてください。
旅行に行く。
一緒に食事をする。
趣味を始める。
散歩する。
手をつなぐ。
時にはゆっくり話をする。
そんな小さな積み重ねが、60代からの夫婦関係を豊かにしてくれます。
まとめ|60代夫婦のセックスレスは二人のペースで考えよう
60代夫婦のセックスレスには、年齢による身体の変化、生活リズム、夫婦の会話不足、健康や体力への不安など、さまざまな要因があります。
しかし、セックスレスだからといって、夫婦の愛情がなくなったとは限りません。
大切なのは、
- 夫婦の会話を増やす
- スキンシップを取り入れる
- 感謝を言葉にする
- 二人で外出する
- 相手の気持ちを尊重する
- 無理に性生活を求めない
- 二人に合った夫婦関係を考える
ことです。
60代からの夫婦生活は、若い頃と同じ形である必要はありません。
「一緒にいると安心できる」「これからも二人で楽しく暮らしたい」
と思える関係を目指すことが、何より大切なのではないでしょうか。
夫婦それぞれのペースで、これからの人生を楽しんでいきましょう。


