エルニーニョ現象が過去最大級になる可能性
2026年8月、米国の気候予測センター(CPC)は、現在発生しているエルニーニョ現象が2026年秋から冬にかけて「非常に強い」レベルに達する確率が90%を超えると発表しました。さらに、1950年以降で最も強かった過去のエルニーニョを上回る歴史的規模となる可能性も示されています。
日本の気象庁も、2026年春から続いているエルニーニョ現象が冬から2027年初めにかけて継続する確率は100%と発表しており、世界中の気象機関が警戒を強めています。
エルニーニョ現象とは?
エルニーニョ現象とは、南米ペルー沖から赤道付近の太平洋東部にかけて海面水温が平年より高くなる現象です。
通常は東から西へ吹く貿易風が弱まることで、暖かい海水が東側へ移動し、世界中の気候に大きな影響を与えます。
エルニーニョが発生すると
- 世界の平均気温が上昇
- 豪雨や洪水の増加
- 干ばつの発生
- 台風の進路変化
- 農作物への影響
などが起こりやすくなります。
なぜ今注目されているのか?
今回のエルニーニョは通常よりも強力になる可能性があります。
気象庁によると、2026年7月の海面水温偏差は+2.5℃を記録し、1949年以降では1997年と並ぶ最高水準となりました。さらに冬に向けて上昇を続ける見込みです。
1997~1998年のスーパーエルニーニョでは、
- 世界的な異常気象
- 大規模洪水
- 干ばつ
- 農業被害
などが発生しました。
今回も同規模、あるいはそれ以上になる可能性が指摘されています。
日本への影響は?
① 暖冬になる可能性
エルニーニョ現象が発生すると、日本では暖冬傾向になりやすいとされています。
特に東日本・西日本では気温が平年より高くなる可能性があります。
② 大雪リスクの変化
暖冬だからといって雪が降らないわけではありません。
寒気の流れ込み次第では短期間で大雪となるケースもあり、油断はできません。
③ 豪雨や異常気象
地球温暖化と強力なエルニーニョが重なることで、
- 線状降水帯
- 記録的大雨
- 河川氾濫
- 土砂災害
などの発生リスクが高まる可能性があります。
農業や食品価格への影響
エルニーニョは世界の食料供給にも影響します。
世界食糧計画(WFP)は、強力なエルニーニョによって2027年末までに世界で約4,900万人が新たに深刻な食料不安に直面する可能性があると警告しています。
影響が懸念されるもの
- 米
- 小麦
- トウモロコシ
- 大豆
- コーヒー
- カカオ
などです。
日本でも食品価格の上昇につながる可能性があります。
地球温暖化との関係
専門家は、エルニーニョだけでなく地球温暖化との複合的な影響を指摘しています。
近年は海水温そのものが上昇しているため、エルニーニョが発生すると過去以上に気温が上がりやすくなっています。
実際に2023~2024年の強いエルニーニョでは世界的な高温記録更新の一因となりました。
私たちができる備え
今後予想される異常気象に備え、
防災対策
- 非常食の備蓄
- 防災グッズの準備
- ハザードマップ確認
- 避難場所の確認
熱中症対策
- 水分補給
- エアコン活用
- 適切な睡眠
家計対策
- 食品価格上昇への備え
- 光熱費対策
- 防災用品の見直し
などが重要になります。
まとめ
2026年のエルニーニョ現象は、秋から冬にかけて「非常に強い」レベルに達する確率が90%を超えており、歴史的規模になる可能性があります。
気象庁も冬まで継続する見通しを示しており、日本でも暖冬や豪雨、異常気象への警戒が必要です。
今後数か月は気象情報をこまめに確認し、防災や生活面での備えを進めることが重要です。
「スーパーエルニーニョ」が私たちの暮らしにどのような影響を与えるのか、今後も最新情報に注目していきましょう。


