はじめに
近年、日本では大きな地震が頻発しており、その中でも特に注目されているのが「日向灘地震」です。
2024年8月には日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生し、気象庁は初めて「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表しました。
この記事では、日向灘地震の特徴や発生メカニズム、過去の被害、南海トラフ地震との関係、そして私たちが今からできる防災対策について詳しく解説します。

日向灘とはどこなのか?
日向灘(ひゅうがなだ)は、宮崎県沖から大分県南部沖に広がる海域です。
この海域は、日本列島の下へ沈み込む「フィリピン海プレート」と陸側プレートが接する場所に位置しており、日本有数の地震多発地帯として知られています。
そのため古くから大規模な地震が繰り返し発生してきました。
日向灘地震が発生する仕組み
日向灘で発生する地震の多くは「プレート間地震」です。
フィリピン海プレートが年間数センチの速度で日本列島の下へ沈み込む際、プレート同士が強く引っ掛かります。
その後、限界まで歪みが蓄積すると、一気にずれ動き地震が発生します。
この現象は東日本大震災や南海トラフ地震と同じタイプの地震です。
過去の日向灘地震
1968年日向灘地震
- マグニチュード7.5
- 九州各地で大きな揺れを観測
- 津波が発生
1984年日向灘地震
- マグニチュード7.1
- 宮崎県を中心に被害発生
2024年日向灘地震
2024年8月8日、日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生しました。宮崎県では最大震度6弱を観測し、一時津波注意報も発表されました。
この地震を受けて気象庁は南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)を発表し、日本中で大きな話題となりました。
南海トラフ地震との関係
多くの人が気になるのが、
「日向灘地震が起きると南海トラフ巨大地震も発生するのか?」
という点でしょう。
結論から言うと、
直接的に発生すると断定はできません。
しかし専門家は、日向灘が南海トラフ巨大地震の想定震源域に近い場所であることから、注意深く監視しています。
2024年のM7.1地震後には、一時的に巨大地震発生の可能性が平常時より高まったと評価されましたが、その後は特段の異常な地殻変動は確認されていません。
今後30年以内の発生確率
政府の地震調査研究推進本部によると、
M7.6前後の地震
- 30年以内発生確率:約10%
M7.1前後の地震
- 30年以内発生確率:70~80%
と評価されています。
つまり、日向灘周辺では今後も比較的大きな地震が発生する可能性が高いと考えられています。
津波への警戒が必要
日向灘地震で特に注意したいのが津波です。
震源が海底で浅い場合、
- 宮崎県
- 大分県
- 高知県
- 愛媛県
などの太平洋沿岸地域では津波が到達する恐れがあります。
大きな揺れを感じた場合は、
「津波警報が出てから逃げる」
ではなく、
「まず高台へ避難する」
ことが重要です。
日向灘地震に備える防災対策
非常用持ち出し袋を準備
最低3日分、できれば1週間分の備蓄を用意しましょう。
備蓄品例
- 飲料水
- 非常食
- モバイルバッテリー
- 懐中電灯
- 救急用品
- 常備薬

家具の固定
地震による負傷の多くは家具の転倒が原因です。
- 本棚
- 食器棚
- テレビ
などは必ず固定しましょう。
家族との連絡方法を確認
災害時には電話がつながりにくくなります。
- 災害用伝言ダイヤル171
- SNS
- LINE
など複数の連絡手段を決めておくことが大切です。
専門家が指摘する今後の課題
日向灘周辺は南海トラフ巨大地震との関連が注目される地域です。
気象庁は現在のところ「特段の変化は観測されていない」としていますが、南海トラフ巨大地震そのものは平常時でも高い発生確率があるため、日頃からの備えが重要とされています。
重要なのは、
「地震が来るかもしれない」
ではなく、
「いつ来ても対応できる」
状態を作ることです。
まとめ
日向灘地震は、日本でも特に活発な地震活動域で発生するプレート型地震です。
過去にはM7クラスの大地震が繰り返し発生しており、今後も高い確率で発生すると予測されています。
また、南海トラフ巨大地震との関連からも全国的な注目を集めています。
地震そのものを防ぐことはできませんが、
- 備蓄
- 家具固定
- 避難経路確認
- 家族との連絡手段確保
などの対策によって被害を大きく減らすことは可能です。
日頃から防災意識を高め、大切な命と家族を守る準備を進めておきましょう。

